DEJIMA

Future Factory
~ アイデアを形に変える場所 ~

DEJIMA スペシャルインタビュー
イノベーション創出の場をどう活用するか

DEJIMAは、企業の新規事業・イノベーション創出にチャレンジする⽅や、スタートアップの⽅々がオープンイノベーション・共創を実現するスペースとして2017年10⽉に開設。現在までにイベント開催約200回、DEJIMA 会員は500名を超え、DEJIMAのプロデューサーが携わる共創プロジェクトが複数推進されている。今回、シニアプロデューサーの五⼗嵐 知宏⽒とプロデューサー渡邉健一郎氏に話を伺った。

Innovation Space DEJIMAについて

Innovation Space DEJIMA の開設の経緯を教えてください。

五⼗嵐:社内ビジネスコンテストで⽣まれたアイデアがInnovation Space DEJIMA です。
2017年6⽉、オープンイノベーションを⽀援するプラットフォーム、CTC Future Factoryをリリース、10⽉にDEJIMAがオープンしました。

CTC Future Factoryの機能について聞かせてください。

CTC Future Factory

Space
共創スペース(Innovation Space DEJIMA)
Engineering
アジャイル、スクラム開発、プロトタイプ開発、PoC ⽀援
Producing
ビジネスパートナーのマッチング、ワークショップ企画、イベント企画
Community
コミュニティ運営、クロスインダストリーイベント企画
五⼗嵐 知宏 ⽒

シニアプロデューサー
五⼗嵐 知宏 ⽒

五⼗嵐:CTC Future Factory には4つの機能があります。
DEJIMA開設前からMeetupを継続的に開催していて、企業の中で活躍するイノベーター、スタートアップとして事業を創出する方、個人のパッションでイノベーション創出を狙う方が集い、企業規模や事業領域を超えて双方向に意見交換ができるプラットフォームをつくることを目指してきました。

現在もAPI、AI、モビリティ、ヘルスケア、デジタルマーケティングなどさまざまな領域で先端技術にフォーカスしたイベントを開催しています。また、イベントだけでなく、新規事業創出やプロジェクト化支援を目的としたアカデミー、ワークショップ機能も拡張しています。

今後もCTC Future Factoryはこれからの機能を軸に、ビジネスパートナーやお客様との事業共創を加速していきます。

DEJIMA の活動について

DEJIMAで、どのような活動が日々行われているのか教えてください。

渡邉:日中帯はワークショップ、ビジネスモデルの仮説、検証からプロダクトの開発まで、アイデア創出から形にするための活動を行っています。18時以降は、新規事業、スタートアップ、テクノロジーというテーマを中心としたコミュニティイベントなどを開催しています。

また、DEJIMAのある五反⽥には近年スタートアップが集積しています。2018年7⽉25⽇、⼀般社団法⼈五反⽥バレーの調印式がここDEJIMAで開催され、品川区との協定締結も発表されました。
五反⽥バレー発のイベント開催もそうですが、地域の活動を通じたコミュニティイベントも継続して⽀援していきます。

渡邉 健一郎 氏

プロデューサー
渡邉 健一郎 氏

DEJIMAと企業の関係

DEJIMAを開設して1年経過しましたが、新しい発見はありましたか?

五十嵐:これまでCTCでは情報システム部門などのIT部門の方々との取引が多かったのですが、DEJIMAを訪れる企業は新規事業、イノベーション創出部門の方々です。ITのコモディティ化を感じる一方で、様々な部門の方がデジタルトランスフォーメーションを進めていると感じます。
地域縁として、五反田バレーのスタートアップとのつながりを作れたりと様々な効果が生まれています。

DEJIMAならではの取組みを教えてください。

五十嵐:DEJIMAのパートナー企業でもあるAGC社との取り組みをご紹介します。
2018年2月に、ガラス一体型デジタルサイネージ『infoverre® 』にグループディスカッションのデジタル化を可能にする『infoverre®TOUCH B's ※1 』を伊藤忠テクノソリューションズとその他2社の3社で協同開発し試験運用を開始しました。また、企業の新規事業担当者を対象に、事業創出のシーズ開発を目的としたワールドカフェ形式のワークショップ「デジマ式」を2018年10月から開始し、これまで計7回実施し100名以上の方に参加頂きました。
その他、CTC Americaが米国に持つOpen Innovation Labとの連携など、CTCグループのネットワークを最大限に活用できることも我々の強みのひとつです。

  1. 本製品はグループディスカッション時の『 議論の進行が、ファシリテーターの技量に依存すること』付箋紙や模造紙を使用すると、並べ替えに時間を要し、議論の方向性を変えづらいこと』などの課題を解決するもので、1チーム6名のグループディスカッションが可能で『議論をスムーズに進行させるためのファシリテーションツール』『アイディアを入力したデジタルカードを指で簡単に並べ替え、任意のタイミングで保存できる機能』など、議論を活発かつ多様な方向に発展させるソフトウェアが搭載されています。今後は、目的に応じて自動で議論を誘導してくれるAIファシリテーション機能などを、利用者の意見を聞きながら随時搭載する予定です。

出典:AGC HPニュース『グループディスカッションのデジタル化を可能にする『infoverre®TOUCH B's』を開発」
2018年2月8日付より一部抜粋 http://www.agc.com/news/detail/1196725_2148.html/

あなたが We で語るか、I で語るか

イノベーション創出の場をどう活用するか、想いを聞かせてください。

五十嵐:DEJIMAのコンセプトのひとつは、同じ目線で個の繋がりを作っていくことです。
近年の企業と個人の関係は従属型から対等型に劇的に変化しています。あなたがWeで語るか、I で語るかなんです。「あなたは何を実現したいのか?」「自分が何をしたいのか!」に明確に答えることが出来ないと進んでいくことは困難と感じます。自分自身への問いとその答え、そして、所属する企業を最大限活用することで自己実現する時代になってきていると感じます。

DEJIMAに込められた想い

DEJIMAという名前にしようと思った名前の由来をお聞かせください。

五十嵐:歴史上の転機となった長崎の出島※2 が由来です。これまで島国だった日本が諸外国に向かってはじめて貿易を行った場所、且つイノベーションの原点を意味します。また、企業の枠を超える自ら出て外に出て行く意気込みも表しています。

  1. 長崎市の地名。寛永11年(1634)江戸幕府が長崎商人に命じて長崎港内に築かせた4000坪ほどの扇形の小島。初めポルトガル人を住まわせ、のち平戸のオランダ商館を移転させた。鎖国時代唯一の貿易地。明治初年に埋め立てられ、現在は市街地の一部。

出典:小学館、デジタル大辞泉『でじま【出島】』の解説より引用

DEJIMAの明日

DEJIMAというプラットフォームでどんな未来にしていきたいですか?

渡邉:ITはツールというよりビジネスそのものになってきています。他社とビジネスを共創するということは、結果としてITをフル活用したIT事業ではない事業となる可能性があると考えています。
しかしそれには一社の技術、アセットだけでは難しい。だから横のつながりで解決していく。そのきっかけとなる場所がDIJIMAでした、となっていくと嬉しいです。

五十嵐:企業と個人の関係性変化をポジティブに支援していき、企業の枠を超えにく日本の市場環境で、人材の集合体であるIT企業が率先して新しい未来像を提示したいと思っています。